答え
- C豪ドル
オーストラリアは、リーマンショック前の金利が7%台で2017年4月現在の金利も1.5%を維持している高金利な国です。また、鉄鉱石や石炭の輸出が多い国なので、豪ドルは、国際的な資源価格と連動して動く資源国通貨として位置づけられています。
【虎の巻アドバイス】
FX取引を始める際に、もっともメジャーで親しみのある米ドルの通貨ペアを選ぶ人が多いようですが、米ドルが変動しない時に何らかの要因がありユーロやスイスフランが動くことがよくあります。そのため、FX取引では、特定の通貨にこだわらず、トレンドが現れている通貨を取引する方が効率的な場合もあるので、さまざまな通貨の特性や通貨変動の背景を理解し、FX取引の視野を広げてみましょう。
次回、虎の巻更新をお楽しみに!
本記事は2017年5月1日に掲載されたもので、情報提供のみを目的としております。
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解説
各国の通貨にはそれぞれ特徴があります。
米ドルは、世界の基軸通貨といわれ、世界でもっとも取引量の多い通貨です。取引額が大きく換金性も良い流動性の高い通貨として、平時には高い信頼性を誇っています。
スイスは、永世中立国であるため、スイスフランは、安全性の高い通貨と位置づけられ、戦争など有事の際に買われやすい特徴があり安全資産の一つとして位置づけられています。また、スイスは、資金流入が多く金利が低いことでも有名です。金利が低いために、スイスフランを売って他の通貨を買うキャリートレードに使われる傾向もあります。その他、スイスは、ユーロ圏の多くの国に隣接し、それらの国との貿易も活発なため、ユーロ圏のどこかの国で債務問題などが発生するとリスク回避のためにユーロを売ってスイスフランを買う動きが活発になるケースもよくあります。
ユーロは、EU加盟国内の多くの国で流通されている通貨です。平時においては、米ドルと二分する世界の基軸通貨です。しかし、近年のEU加盟国の成長力や経済政策がまちまちなことやイギリスの離脱問題、加盟国の経済危機など、EU加盟国の中での問題がEU全体に波及し、ユーロが急激に売られてしまうという不安定な要素を含んでいます。