予想して、解説を聞いて、身につける。
初心者の方はもちろん、 FXを深く学びたいすべての方へ。

外貨ex虎の巻では、実際のチャートをもとに
トレード予測をクイズ形式で出題。
楽しみながらFXへの理解を深めていきましょう。

虎の巻6 「通貨の特性と値動きの関係」

今回はFXの基本問題です

通貨が買われる要素はさまざまありますが、その国の自然環境、経済、産業などと極めて密接に関係しています。たとえば2014年11月には、OPECの原油産出削減が見送りとなったことで原油価格の大幅下落が始まり通貨にも大きな影響を与えました。

Q上の①から③のチャートうち2014年の秋以後で最も下がっている③のチャートはどの通貨ペアでしょうか。

答え

  • B豪ドル/円

原油や鉄鉱石の資源が豊富なオーストラリアの通貨は資源国通貨で資源相場に影響されます。ちなみに①は米ドル/円で②が英ポンド/円ですが、2014年の秋以後は豪ドル/円と比べて大幅に下げが続く局面はありませんでした。

解説

資源国通貨の取引は、資源価格の動向に注目。

2014年秋以後に急落した原油価格

このチャートは、2014年から2015年末までの原油価格の動きを表しています。
2014年11月に世界の原油価格に大きな影響を与えるOPECの原油産出削減が見送りになったことで、1バレル100ドルを超えていた価格が急激に下がり始めました。そのため「資源国通貨」である豪ドル円は、2014年内は持ちこたえましたが、2015年からは大きく下落しました。

資源価格のチェックが大事

米国やイギリスも産油国ですが、それ以外に通貨を動かす金利や貿易収支、景気動向などの大きな要素があるので急激な下げは避けられました。NZドル、カナダドルにも影響はありましたが、豪ドルは資源通貨の典型として投資家に人気があり、取引量も多く高値で買われてきました。だからこそ、その反動が大きかったことになります。ただし、2016年9月末に8年ぶりに原油減産が合意されたことで今後上昇に転じるかどうか注目されています。原油や鉱石を輸出している国の通貨である豪ドルやNZドル、カナダドルなどの資源国通貨を取引する場合は、資源価格の動きに注意を払いましょう。

【虎の巻アドバイス】

資源通貨の性格と
その動きを左右する資源価格の動向に注意を払う。
そうすれば、取引リスクを減らすことができます。

次回、虎の巻更新をお楽しみに!

本記事は2016年10月31日に掲載されたもので、情報提供のみを目的としております。
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