予想して、解説を聞いて、身につける。
初心者の方はもちろん、 FXを深く学びたいすべての方へ。

外貨ex虎の巻では、実際のチャートをもとに
トレード予測をクイズ形式で出題。
楽しみながらFXへの理解を深めていきましょう。

虎の巻11 「金利を変動させるFFレート」

今回はFXの基本問題です

インフレの抑制、あるいはデフレからの脱却を目指してFFレート(フェデラルファンドレート)を上下させることがありますが、それによって通貨価格も上下することがあります。

QFFレートとはとある国の市中銀行同士が資金を貸し借りする際の短期金利です。ではその国はどこでしょうか。

答え

  • Cアメリカ

FFレートはアメリカの短期金利の代表的な指標です。
FFとはフェデラルファンドの略で、市中銀行がFRB(連邦準備銀行)に預託している無利子の準備預金です。市中銀行は預金残高の一定割合を無利子の準備預金(フェデラルファンド)として預け入れることが義務付けられており、準備預金が不足している市中銀行が短期金融市場(フェデラルファンド市場)で資金調達をする際の金利がFFレートです。

解説

市中銀行がFRBに預託を義務づけられている預金は無利子ですが、短期金融市場で貸し借りする資金には利子が付きます。その利子がFFレートで、日本の無担保コール翌日物レートに相当します。2016年12月にFRBがFFレートの誘導目標を0.25%上げたことを受けて、米ドル高が進みました。
※FF = Federal Funds
※FRS = Federal Reserve System
※FRB = Federal Reserve Board
※FOMC = Federal Open Market Committee

【虎の巻アドバイス】

アメリカの金利動向が注目されるとFFレートが上がるのか下がるのかについて予測されるようになります。FFレートは短期金利の誘導目標となり、目標に向けてFRBがオペレーションします。FX取引において、アメリカの金利動向すなわちFFレートに注目が集まるのは、金利が上がればドル高に、下がればドル安になる可能性があるためです。FOMCの会合は年8回行われます。

次回、虎の巻更新をお楽しみに!

本記事は2017年2月1日に掲載されたもので、情報提供のみを目的としております。
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